私たちの身体にさまざまな効果をもたらすプラセンタですが、プラセンタ注射を受ける際は、副作用を十分理解しておかなければなりません。

副作用

プラセンタの皮下注射や筋肉注射は、重篤な副作用が起こることはごくまれですが、なかには、「悪寒、悪心、発熱、発赤、発疹」などの反応が起こることがあります。このような症状がみられた場合は、すぐにプラセンタの投与を中止しましょう。また、注射をした部位に、疼痛や発赤、硬結などの副作用が起こることもあります。個人差はあるにせよ、多くの場合、数日程度で消えるので心配はいりません。プラセンタ注射薬は「たんぱくアミノ酸製剤」のため、まれにアレルギー反応が起きたり、閉経後の月経再開がみられたりすることがありますが、投与をやめれば元に戻ります。

献血に要注意

プラセンタの原料は「ヒト由来」の臓器である「ヒト胎盤エキス」です。「理論的なリスクを否定できない」という観点から、プラセンタ注射薬を受けた場合、献血ができなくなります。そのためプラセンタ注射を受ける際は、同意書にサインが必要です。ただし、対象となるのは注射薬のみで、内服薬やサプリメントは含まれません。

監修

医療法人皓慈会 浅川産婦人科
理事長・院長 浅川恭行

経歴

1993年東邦大学 医学部卒業
1999年社団法人日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
2007年東邦大学医療センター大橋病院 産婦人科講師(病院)
2007年日本産婦人科医会 幹事
2009年医療法人皓慈会 浅川産婦人科 理事
2017年医療法人皓慈会 浅川産婦人科 理事長・院長