2018/12/06 更新
現在使用されている低用量ピル(低用量経口避妊薬)は、以前に比べてホルモン量が低めに調整されていることから、副作用の発生率はかなり低くなりました。しかしながら、体が低用量ピル(低用量経口避妊薬)に慣れるまでは、吐き気や倦怠感、不正出血、頭痛、乳房の張りなどを訴える方も少なくありません。しかしどれも一時的な症状で、多くは数日〜数カ月で消失します。
まれではありますが、低用量ピル(低用量経口避妊薬)の副作用で、血栓症のリスクが高まるケースがあります。
低用量ピル(低用量経口避妊薬)の主成分である卵胞ホルモン(女性ホルモン)には、血液を固めやすくする働きがあるため、低用量ピル(低用量経口避妊薬)を服用することにより、血液が血管の中で固まり血液が流れなくなる血栓症を発症してしまうのです。とはいえ重篤な血栓症になる人は10万人に2、3人という低い確率ですから、必要以上に神経質になる必要はありません。
しかし血栓症を見逃さないためにも、低用量ピル(低用量経口避妊薬)服用中は、定期的な血液検査や医師の診察を欠かさないようにしましょう。
監修
医療法人皓慈会 浅川産婦人科理事長・院長 浅川恭行
経歴
1993年 | 東邦大学 医学部卒業 |
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1999年 | 社団法人日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医 |
2007年 | 東邦大学医療センター大橋病院 産婦人科講師(病院) |
2007年 | 日本産婦人科医会 幹事 |
2009年 | 医療法人皓慈会 浅川産婦人科 理事 |
2017年 | 医療法人皓慈会 浅川産婦人科 理事長・院長 |