中絶・人工妊娠中絶の診療・手術の流れ
初診
簡易検査などで妊娠反応が見られた方は、まず「婦人科」にて診察を受けてください。
検査
超音波を用いて、子宮内に胎嚢(たいのう/赤ちゃんを包む袋)が存在するかを確認します。
妊娠反応が陽性になっても、妊娠4週前半では、胎嚢が小さすぎて超音波で妊娠の存在を確認することができません。また、子宮外妊娠の可能性も疑わなくてはなりませんから、日にちをおいて再度検査を行う必要があります。
また、診察の結果、持病や体質、胎盤の位置などによっては、出血が多くなるリスクもあるため、手術をお受け出来ないケースがあります。
手術を受けるかどうかの意思決定
妊娠および妊娠週数が確定後、妊娠の継続を望まない場合は、人工妊娠中絶手術を行うかどうか、最終意思決定を行います。もちろん、その場ですぐに意思決定をしなくても大丈夫です。ご自身の意思はもちろんのこと、パートナーやご家族と十分に話し合われたうえで決定してください。
どんな些細なことでも不安や疑問がありましたら、医師がさまざまな観点からお答えしますので、お気軽にご相談ください。なお、当院では、妊娠6週程度から妊娠12週未満の方を対象として人工妊娠中絶手術を行っています。
※正確な妊娠週数は、超音波検査や基礎体温表などから確定します。
血液検査など
安全に手術を行うために、以下の検査をします。
- 血液検査(貧血・HIV・梅毒・B型肝炎・C型肝炎・血液型など)
手術日の決定と予約
あわせて、料金および手術当日の説明をいたします。
※手術前日は、入浴、清潔にしてから、十分な休養をとってください。夜9時以降の飲食・飲水はお控えください。また、生理用ショーツをご持参ください。
手術当日
ご来院前 | 当日の朝も、飲食・飲水はせずにご来院ください。 |
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ご来院 | 午前8時30分までにご来院ください。 ※手術当日は、化粧をせず、手足のマニュキュアを落とした後にご来院ください。 |
お会計 | お会計をお済ませください。 料金について |
同意書確認 | 同意書を確認させていただきます。ご提出お願いします。同意書について |
術前検査 | 血圧・体重を測定します。 |
安定剤の投与 | 自律神経を安定させるために、注射で安定剤を投与します。 |
術前処置 | 内診を行ったうえで、子宮口に入れるとスポンジ状にやわらかくなり、子宮口を広げるラミセルを挿入します。 |
手術 | 所要時間は、麻酔と処置を合わせて10分程度です。ほとんど痛みはなく、眠っている間に手術は終わります。 |
安静 | 麻酔が覚めた後、2〜3時間は安静にしていただきます。 |
診察 | 安静後、医師の診察を受けます。 |
ご帰宅 | 医師の診察で問題がなければ、歩行状態を確認のうえ、帰宅していただきます。ただし、自転車やバイク、自動車など車両の運転はお控えください。 |
手術後から術後検診まで
手術当日は、できるだけ安静に過ごしてください。シャワーも含めて入浴は控えてください。翌日からシャワー浴は可能ですが、浴槽に浸かったり、プールに入ったりするなどは、手術後1週間の医師の診察で、許可が出てからとなります。
術後検査
手術後1週間を目処に必ず診察を受けてください。問題がなければ、今回の診察は終了となります。今後の避妊方法などについても気軽にご相談ください。
※妊娠週数や状況により手術が1泊2日以上の入院になる場合があります。
手術
平均入院日数は2~4日間ぐらいとなります。1日~数日間かけて子宮口をやわらかくします。子宮口が充分にやわらかくなった後、手術を行います。その後帰宅となります。