2019/05/21 更新
緊急避妊の効果は、妊娠率および妊娠阻止率で評価されます。
妊娠率は、アフターピル(緊急避妊薬)を服用しても妊娠に至ってしまった割合です。 妊娠の可能性が非常に低い方(妊娠が成立するためには排卵時期における性交渉が必要です)が、万が一のために緊急避妊薬を服用したケースも含まれているため、真の薬剤の効果判定にはつながりません。
そのために、月経周期ごとの妊娠率を考慮した妊娠阻止率を算出しています。
ノルレボ法
当院では、安全性、効果の両面から、ノルレボ法をお勧めしています。
服用方法
性交後72時間以内にレボノルゲストレル(Levonorgestrel)1.5mgを1錠服用します。
安全性・効果
安全性が高いだけでなく、吐き気や頭痛などの副作用も非常に少なく(悪心/2.8%)、ヤッペ法に比べて妊娠阻止効果が高い薬剤です。
妊娠率は1.1%程度ですが、排卵日付近の本当に危険な日に性交した場合、約15%が妊娠する可能性があります。
価格
レボノルゲストレル 13,000円(税込)/1回 服薬指導+お薬代
Yuzpe法(ヤッペ法)
ノルレボが認可される前に行われていた緊急避妊法です。
服用方法
中用量ピルを2錠、その12時間後にもう2錠の服用が必要です。
安全性・効果
妊娠率は3.2%程度ですが、排卵日付近の本当に危険な日に成功した場合、約45%が妊娠する可能性があります。
安価ですが、吐き気や頭痛など、副作用があります。副作用と効果は無関係です。
注意点
- 悪心(55.2%)・嘔吐(13.3%)が起きます。全く症状のない方もいらっしゃいます。
- 約1週間から2週間後に、生理様出血が起きます。
監修
医療法人皓慈会 浅川産婦人科理事長・院長 浅川恭行
経歴
1993年 | 東邦大学 医学部卒業 |
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1999年 | 社団法人日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医 |
2007年 | 東邦大学医療センター大橋病院 産婦人科講師(病院) |
2007年 | 日本産婦人科医会 幹事 |
2009年 | 医療法人皓慈会 浅川産婦人科 理事 |
2017年 | 医療法人皓慈会 浅川産婦人科 理事長・院長 |