避妊を目的とする場合、低用量ピル(低用量経口避妊薬)は、1回1錠を、毎日同じ時間に服用します。現在、病院で処方されている低用量ピル(低用量経口避妊薬)には、21錠タイプと28錠タイプがあります。 どちらも、生理(月経)の始まった日を1日目とし、28日間を1周期とし、服用方法に違いはありません。

ただし、28錠タイプの低用量ピル(低用量経口避妊薬)には、休薬期間明けの飲み忘れを防止し、毎日服用する習慣を付けるために7錠の偽薬(プラセボ)がついています。

21錠タイプ

毎日、決まった時間に1錠ずつ21日間服用した後7日間服用を休止します。最後の錠剤を飲み終えると、月経のような出血があります。 この28日を1サイクルとして7日間のお休みが終わった翌日から次のシートの低用量ピル(低用量経口避妊薬)の服用を開始します。

28錠タイプ

飲み忘れを防ぐために、最後に服用する7錠はホルモンの入っていない偽薬(プラセボ錠)です。毎日、決まった時間に1錠ずつ28日間服用します。 偽薬(プラセボ錠)を服用中に月経のような出血があります。 1シートの28日分すべてを服用後、翌日から続けて新しいシートの低用量ピル(低用量経口避妊薬)の服用を開始します。

*低用量ピルを2日間飲み忘れたときは、気付いたときにすぐに飲んで、あとはそのまま続けてください。低用量ピルを3日以上飲み忘れて性交(セックス)すると、緊急避妊が必要になる場合もあります。低用量ピルを処方してもらっている医師にすぐに確認してください。

低用量ピル(低用量経口避妊薬)は飲み続けることで避妊の効果を発揮します。習慣化するまでは、食事のとき、歯を磨くときなど、毎日必ずすることと一緒に飲む、スマホや携帯にアラームをセットしておくなど工夫するといいでしょう。

監修

医療法人皓慈会 浅川産婦人科
理事長・院長 浅川恭行

経歴

1993年東邦大学 医学部卒業
1999年社団法人日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
2007年東邦大学医療センター大橋病院 産婦人科講師(病院)
2007年日本産婦人科医会 幹事
2009年医療法人皓慈会 浅川産婦人科 理事
2017年医療法人皓慈会 浅川産婦人科 理事長・院長