2019/04/10 更新
アフターピル(緊急避妊薬)を処方を希望する際の注意点を説明します。
アフターピル(緊急避妊薬)の処方を希望しても、なかには、処方が受けられない、処方に注意が必要なケースがあります。アフターピル(緊急避妊薬)の処方を希望する場合は、必ず医師の診断を受けましょう。
アフターピル(緊急避妊薬)の処方が受けられない人
下記に該当する方は、必ず受診時に医師に申し出てください。
- 重い肝障害がある人
※肝障害が原因で代謝機能が低下していると、肝臓への負担がかかり肝障害の症状が憎悪する可能性があります。 - 妊婦
- 過去に、アフターピル(緊急避妊薬)を服用した際に過敏症の症状が出たことがある人
※実際の成分については、医師に確認してください。
アフターピル(緊急避妊薬)の処方を希望する際に注意が必要な人
下記に該当する方は、必ず受診時に医師に申し出てください。
- 肝障害のある人
- 心疾患や腎疾患、過去に心疾患、腎疾患だったことがある人
※ナトリウムまたは体液が貯留されることにより症状が増悪する可能性もあリます。 - 妊娠中または授乳中の人
※妊娠初期・中期にアフターピル(緊急避妊薬)を服用すると、ごくまれに女性胎児の外性器が男性化、または男性胎児の女性化が発生することがある。
※アフターピル(緊急避妊薬)の成分は乳汁中に移行することから、服用後24時間は授乳を避けるようにしてください。
アフターピル(緊急避妊薬)服用時には下記について注意が必要です。
- アフターピル(緊急避妊薬)は、性交(セックス)後に、緊急的に望まない妊娠を回避するためのものです。計画的な避妊には、避妊効果の高い低用量ピル(低用量経口避妊薬)などを用いるなどしてください。
- アフターピル(緊急避妊薬)を服用しても、妊娠する可能性は0ではありません。
- アフターピル(緊急避妊薬)服用後の不正性器出血または妊娠初期の出血は、生理(月経)と区別できない場合があるので、出血がみられた場合は、速やかに医師の診断を受けてください。
監修
医療法人皓慈会 浅川産婦人科理事長・院長 浅川恭行
経歴
1993年 | 東邦大学 医学部卒業 |
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1999年 | 社団法人日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医 |
2007年 | 東邦大学医療センター大橋病院 産婦人科講師(病院) |
2007年 | 日本産婦人科医会 幹事 |
2009年 | 医療法人皓慈会 浅川産婦人科 理事 |
2017年 | 医療法人皓慈会 浅川産婦人科 理事長・院長 |