2019/05/30 更新
プラセンタを原材料とした製品には、医薬品やサプリメント、化粧品などがあります。
医療機関で使用されているプラセンタ注射薬は、人の胎盤を原料とし、特定生物由来製品に指定されています。特定生物由来製品は、製造工程から市販後にいたるまでさまざまな安全対策が講じられています。現在、日本においてはプラセンタ注射薬による感染症は報告されていませんが、未知のウイルスや病原体の存在による感染症などのリスクもゼロとはいえません。
一方、わが国で市販されている内服薬やサプリメント、化粧品などの原料になるプラセンタは、豚や馬など動物の胎盤です。これらのプラセンタは、安全性を保つために、製造工程で、微生物のチェックや滅菌処理などが厳重に行われています。
一般的に使用される豚プラセンタは、特定の微生物や寄生虫に由来する病原菌を持たないクリーンな豚から採取された国産のSPF豚プラセンタです。 また、体温の高い馬は寄生虫が繁殖しにくく、感染症に強いため、安全性が高いといわれています。
現在、狂牛病の危険性を鑑み、日本国内では牛プラセンタの製造や販売はされていません。
医薬品ではないサプリメントや化粧品は、自社基準により製造されていますから、購入する際は、原材料や産地や日本SPF豚協会や日本健康・栄養食品協会などの基準を満たしているかを確認すると安心です。
監修
医療法人皓慈会 浅川産婦人科理事長・院長 浅川恭行
経歴
1993年 | 東邦大学 医学部卒業 |
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1999年 | 社団法人日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医 |
2007年 | 東邦大学医療センター大橋病院 産婦人科講師(病院) |
2007年 | 日本産婦人科医会 幹事 |
2009年 | 医療法人皓慈会 浅川産婦人科 理事 |
2017年 | 医療法人皓慈会 浅川産婦人科 理事長・院長 |