更年期や花粉症、アトピー性皮膚炎、慢性肝炎などの保険診療の場合、通常1回1アンプルの注射剤を週に2回、皮下注射します。症状が重い場合は、週に3回に増やしますが、症状の改善までは通常3〜6カ月かかるといわれています。

自由診療の場合、目的や症状によって注射の回数や注射剤のアンプル量を調節します。治療以外の目的でプラセンタ注射をする時は、「注射1 回 注射剤1 アンプルを毎日または隔日に注射する」ことが最も効率の良い方法といわれています。とはいえ、毎日医療機関に通院することは、多くの方は難しいのではないでしょうか。そう考えると、「週 2 回」を基準とするのが妥当だと考えられます。そしてまずは継続することが大切です。注射をしても効果が出ないと、素人判断で中止することは避けましょう。

ときどき、「いつまで注射を続ければいいですか?」という質問を受けることがありますが、体調や効果に合わせて、感覚や頻度を調節しながら続けることをお勧めしています。何らかの理由で中断することもあるでしょうが、長期間空けてしまうと、改善された症状が元に戻ってしまう可能性があります。

また、プラセンタの効果を感じるまでには、個人差があります。更年期や花粉症の治療で利用するときの間隔や量は、ドクターの指示に従いましょう。

監修

医療法人皓慈会 浅川産婦人科
理事長・院長 浅川恭行

経歴

1993年東邦大学 医学部卒業
1999年社団法人日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
2007年東邦大学医療センター大橋病院 産婦人科講師(病院)
2007年日本産婦人科医会 幹事
2009年医療法人皓慈会 浅川産婦人科 理事
2017年医療法人皓慈会 浅川産婦人科 理事長・院長