妊娠初期(12週未満)の場合と妊娠12週〜22週未満の場合では、中絶手術の方法やその後の手続きが大きく違います。

妊娠初期(12週未満)

掻爬法(そうは法、内容をかきだす方法)または陰圧吸引法(器械で吸い出す方法)といった子宮内容除去術が行われます。
どちらも、多くの場合は、子宮口をあらかじめ拡張したうえで、静脈麻酔をして、器械的に子宮の内容物を除去します。通常の所要時間は10〜15分程度、痛みや出血も少ないですから、体調などに問題がなければ、その日のうちに帰宅することが可能です。

妊娠12週〜22週未満

あらかじめ子宮口を拡張のうえ、子宮収縮剤を使って人工的に陣痛を起こし流産させます。個人差はありますが、体に負担がかかりますから、通常は、数日間、入院することになります。

監修

医療法人皓慈会 浅川産婦人科
理事長・院長 浅川恭行

経歴

1993年東邦大学 医学部卒業
1999年社団法人日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
2007年東邦大学医療センター大橋病院 産婦人科講師(病院)
2007年日本産婦人科医会 幹事
2009年医療法人皓慈会 浅川産婦人科 理事
2017年医療法人皓慈会 浅川産婦人科 理事長・院長