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プラセンタ・プラセンタ注射のQ&A プラセンタ

プラセンタ・プラセンタ注射の効果について

プラセンタは男性にも効果がありますか?

プラセンタ注射は、男性にもほぼ同等の効果があります。
特にプラセンタ注射をすると髪の毛を増やすことや発毛などの効果があることがわかっています。

プラセンタはどのくらいで効果が出てくるのですか?

プラセンタ注射を1回打つと、効果が持続するのはだいたい2、3日といわれています。個人差はありますが、2、3回の治療で効果が実感する人が多いようです。
初めは、1週間に2回、症状の改善が予想される、2、3カ月以降は、1週間に1回程度の割合でプラセンタ注射を受けるのがよいでしょう。

プラセンタ注射をするとき、プラセンタの量を増やせばより効果を出せますか?

個人差はありますが、一般的には5アンプルくらいまではプラセンタ注射の量と効果は比例しているようです。

プラセンタ注射剤に含まれる有効成分は、細胞表面の受容体にぴたっとはまることによって、プラセンタ注射剤に含まれる有効成分は細胞に取り込まれ効果が現れます。
受容体に空きがあれば有効成分は細胞に取り込まれますが、空きがなくなると、有効成分はそれ以上受容体と結合できず取り込まれなくなりますから、効果も現れません。

プラセンタ・プラセンタ注射の成分について

プラセンタとは何ですか?

プラセンタとは、母体と胎児をつなぐ「胎盤」のことです。
胎盤には、生命の源となるアミノ酸、三大栄養素のタンパク質・脂質・糖質や生理活性成分であるビタミン・ミネラル・核酸・酵素など、胎児が母親の胎内で生育するのに欠かせないあらゆる栄養素が含まれています。

注射に使われるプラセンタは、美容や化粧品に使われるのプラセンタと違うのですか?

医療機関で投与するプラセンタエキスは、有効成分が高く、質の良い、安全なヒト由来のプラセンタですが、美容や化粧品に使われるプラセンタは、ヒト以外の豚や馬の胎盤がほとんどです。

プラセンタに含まれている有効成分を教えてください。

プラセンタにはさまざまな活性成分が含まれています。なかでも医療用薬品としての「細胞増殖因子」「サイトカイン」及び「RNA(リボ核酸)」に注目、これらの有効成分を中心に抽出しています。

<細胞増殖因子>
細胞の設計図ともいえる遺伝子情報を運ぶ物質のこと。胎児を約10カ月で新生児まで成長させるプラセンタは、細胞増殖因子の合成・分泌を繰り替えしながら、胎児に与えています。ヒトは生まれて成長しながら、老化した細胞の新陳代謝を促す細胞増殖因子を作り続けます。ところがヒトはこの増殖因子を作る能力が年齢とともに低下していきます。

<サイトカイン>
自然治癒力や免疫能力を賦活したり、過敏になった免疫細胞を制御したり、免疫システム全体のバランスを調整・回復する働きがあります。

<RNAリボ核酸>
細胞の設計図はDNA(デオキシリボ核酸)という言語で書かれています。そのDNAで描かれた設計図を翻訳し、それに基づいて細胞を合成する物質がRNAリボ核酸です。
このRNAリボ核酸には、強力な抗酸化作用があります。DNAの突然変異、すなわち「ガン化」には活性酸素などの「フリーラジカル」と呼ばれる物質によるDNAの直接的な酸化が最大の原因の1つと言われていますが、RNAには、酸化を強力に抑制する作用があることがわかっています。

プラセンタ注射剤にホルモンは含有されていますか?

元来プラセンタには女性ホルモンなど多種のホルモンが含有されていますが、注射剤はホルモンをその前駆体まで分解した状態です。
したがって、乳がんや子宮がんを経験された方や子宮内膜症の方などにも安心してプラセンタ注射をご使用いただけます。

プラセンタの原料を教えてください。

当院では、日本国内で満期正常分娩によって出産した「ヒト」のプラセンタを原料としています。

原料となるプラセンタは、出産されるお母様の血液検査を実施、ウィルス等で汚染されている可能性のないことを確認したうえで収集します。また、1980年1月以降にヨーロッパに通算6カ月以上滞在経験のある方のプラセンタは除外されます。

さらに、工場がプラセンタの原料を受け入れる際に、5つのウイルス<B型肝炎、C型肝炎、後天性免疫不全症候群(エイズ)、成人T細胞白血病、リンゴ病>について、改めて検査することでその安全性を再確認しています。

これに加えて、最終製造工程では、未知のウイルス汚染対策として、プラセンタの高圧蒸気殺菌も行っています。
このような2重、3重の安全対策を経て製造されたプラセンタの製品は、最終製品試験でウイルス等の病原性物質に関する確認試験が行われ、安全性を最終確認したうえで出荷されています。

プラセンタ・プラセンタ注射のその他について

プラセンタを服用すると太るって本当ですか?

プラセンタ注射を受けることにより体調が良くなって、ふだんより食事がおいしく感じられるようになるため、つい食べ過ぎてしまうことはあるかもしれません。肌にハリが出てふっくらとして見えていることもあります。

しかし、プラセンタ注射には基礎代謝を上げる作用がありますから、痩せやすい体質になるともいえるでしょう。

妊娠中にプラセンタ注射をしても大丈夫ですか?

プラセンタが胎児に対する影響や生殖能力、多胎妊娠の可能性などがないことは、試験で確認していますので、ご安心ください。ただし、妊娠されている方は、必ず医師に申し出てください。

長期にわたって、プラセンタ注射を継続しても大丈夫ですか?

大丈夫です。10年以上週2、3回、プラセンタ注射を続けている方もたくさんいらっしゃいます。

どんなとき、どの程度プラセンタ注射をすればいいのですか?

疾病時には、最初の2週間は可能な限り、毎日プラセンタ注射することをお勧めします。その後は、効果を持続するために、週に2~3回程度に減らします。プラセンタ注射で投与する量やその回数は、病気の程度や状態によって異ります。必ず医師の指示に従ってください。

また健康な方で、美容や疲労回復、若返りなどを目的にプラセンタ注射をされる場合は、週 2、3回を目安とします。特に疲れたときや、肌のくすみや化粧ののりが気になる場合は、カンフル剤的に利用することをお勧めします。

なぜプラセンタは身体にいいといわれているのですか?

プラセンタには、他の組織や臓器に含まれていないさまざまな生理活性物質を合成し、胎児が母親のおなかの中にいる約10カ月の間に、1個の胚細胞をおよそ60兆個まで増殖させ、さまざまな臓器や器官を作り上げる働きがあるからです。

監修

医療法人皓慈会 浅川産婦人科
理事長・院長 浅川恭行

経歴

1993年東邦大学 医学部卒業
1999年社団法人日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
2007年東邦大学医療センター大橋病院 産婦人科講師(病院)
2007年日本産婦人科医会 幹事
2009年医療法人皓慈会 浅川産婦人科 理事
2017年医療法人皓慈会 浅川産婦人科 理事長・院長
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